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令和4年2月号 |
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会員の皆さんへ
・「連絡の窓」を時々開いて、事務局からの連絡の確認や最新情報を見てください。
・オミクロン株感染が流山市内で増加しております。1月24日以来連日のように100名を超
える感染者が出ています。また、オミクロン株の亜種であるオミクロンBA.2が今後更にまん延
する可能性があります。これは感染力が現在よりも1.5倍もあり、ステルスオミクロンと云われ
ています。既に国内に感染者が発生しています。
会員の皆さんも気を緩めずにこれまでと同様に感染防止対策をしっかりとしていただきたいと
思います。ワクチン接種券が届いたらなるべく早く接種しましょう。
・これからますます寒くなる時期となりますが、暖かい居間などから冷え切った脱衣所から風呂
場に移動したり、熱いお湯につかることで、血圧が変動し、心臓や血管などに負担がかかり、
心疾患や脳梗塞などが起こりやすくなる、いわゆる「ヒートショック」を起こす場合もあり
ますので、脱衣所を暖房器具で温めて風呂場との温度差をなくしたり、熱いお湯に長時間入
らないなどの配慮が必要となります。充分に気をつけてください。
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2月8日 更新 第11回郷土史検定試験合格証書授与式 |
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本日、郷土史検定試験合格者の合格証書授与式が行われました。
寺門公民館長から17名の応募者の内、14名が試験を受け10名の合格者が出ました。皆さんの熱心な学習の
結果の高い合格率であり、今回の講習で得た知識、熱意を流山のために活かしてほしいとの挨拶があった。
また、青柳理事長はコロナ禍での講習にもかかわらず7割の高い合格率であった。流山を第一の町にするため
に流山の歴史を伝えて社会貢献をしてほしいとの挨拶があった。
授与式終了後、ガイドの会入会の勧誘の話があった。 |
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寺門公民館長の挨拶 |
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青柳理事長の挨拶 |
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合格者との記念写真 |
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2月3日 更新 3回目のワクチン接種について 事務局 関口 |
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2月1日に3回目のワクチンを接種しました。1、2回目はファイザー、ファイザーで
3回目をモデルナで接種しました。場所はクリーンセンターです。交互接種の方が効果的と
テレビでPRしていましたので。モデルナは副反応が強く出るといわれていましたが覚悟の
上です。当日は、夕方から接種周辺が痛みを感じるようになりました。発熱なしでした。
翌日は一日中体温36.6℃以下でした。接種した周辺が痛いだけで発熱なし、倦怠感なし、筋肉
痛なしその他全く異常なしでした。
副反応は、体質、体調にもよるかもしれませんが、私の場合は副反応が軽くて良かったと思
っています。以上報告いたします。 |
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2月1日 更新 事務局からのお知らせ 岡理事 |
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3月定例会の予定は3月18日ですが、3月初旬にコロナ感染状況を確認したうえで、理事会
で開催判断をいたします。
また、3月から開始予定の待機ガイドについても実施を保留してい
ますが併せて、3月初旬に理事会で対応を決める予定です。
感染状況の他に、3回目ワクチン接種時期と重なる会員が多い場合は延期も考慮いたします
ので、3月18日前後でワクチン接種があり出席できない会員は2月末までに事務局宛メール連絡
ください。
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目安箱 (再掲)
日頃のガイド活動で感じたこと、改善したいことなど会の改善に伴う建設的なご意見をお願い
いたします。また、流山本町を歴史的な町にするための良いアイディアがありましたら是非お願い
いたします。
ご意見は画像をクリックしてください。 |
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勉強会への投稿についてのお願い(再掲)
勉強会への投稿が少なくなっております。日頃勉強した成果を是非、投稿をお願いいたします。
投稿に当たっては、皆さんに理解を深めるために投稿の際、簡単なコメントと本文、写真、図等の添付を
お願いいたします。 |
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2月1日 更新 勉強会
仏像について 事務局 関口 |
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・ 今般、オミクロン株が大流行した関係で外歩きを断念しました。
若かりし頃、大阪に4年間単身赴任していましたので、休日には京都、奈良、滋賀、兵庫などのお寺巡りをし
ていました。特に京都、奈良には季節により、春は桜、秋は紅葉、冬には雪とそれぞれに味わい深い風情を楽
しみました。仏様に何をお願いしたのか忘れましたが、その時仏像についての基礎的な知識を思い出してま
とめてみました。
寺院には本尊が安置してありますが、ガイド活動でお客さんを本堂の中に入れて本尊を拝むことはまずあり
ません。流山市内の寺院の本尊は何か、また、仏像にはどのような種類があってどのような役割があるのかを
まとめてみました。ガイド活動には活用されませんが基礎知識として蓄えていただければと思います。 |
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・各地の寺院を訪ねたとき、我々は本尊をどのような態度で臨んでいるのだろうか。多くの場合、仏像を歴史的
な文化財と見、芸術的な立場から観賞しようとしているのではないだろうか。
仏像とは「見る」ものではなく「拝む」ものなのです。いろいろな形の仏像は、それぞれどのような働きをす
るものなのか基本的な知識を身に付けていると仏像を拝むとき、今までと違った感動が生じてくるものと思い
ます。
市内の神社仏閣には、如来、菩薩、天などの石造物が沢山ありますので、ガイド活動の時に見つけてください。
1.仏像の種類
如来 : 悟りを開いて仏になったもの(覚者)をいう
菩薩 : 如来の一番弟子ともいえる尊者で、如来の境地に達しようと修行しており、将来、仏陀になることを
約束されている。
明王 : 如来の意を受け悪を破る使者である。憤怒の形相を示し,凄まじい装身具などを付けている。
天 : 仏教以前のインド諸神が仏法を守る神となったもので、形や役割もいろいろあり、奇怪な姿をしたも
のが多い。
2.如来
釈迦如来 : 釈迦は紀元前約560年頃、ヒマラヤ山麓、現在のネパールで釈迦族の王子として生まれた。
29歳で出家し、35歳で悟りの域に達し、80歳で入滅するまで慈悲平等を説いて布教した。
薬師如来 : 衆生の病患を救い、光を失った眼に天来の光を授け持病を治す法薬を与えるばかりか七難を除去
してくれる。平安初期以降は、左手に薬壺をのせるのが普通となっている。
阿弥陀如来 : 阿弥陀如来を信じ「南無阿弥陀仏」と念仏する者はすべて極楽浄土に往生できると説く。
臨終を迎える人を導く仏であり、極楽浄土で説法する如来とされている。
大日如来 :大日如来の慈悲は、陰日なたなくあまねく照らし、あらゆる衆生に及ぶ。
如来は質素な衣をまとっているだけであるが、大日如来は宝冠、胸飾りや腕輪など多くの装飾品
を身に付けている。これは仏教における王位を示すものであり、如来の最高位を表している。
阿閦(あしゅく)如来 : 何事にも揺るぎない心と怒りを離れた安楽な世界が得られるとされる。 |
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仏像の見わけ方の印刷は こちら |
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大日如来 |
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大日如来(金剛寺本尊・大阪市) |
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大日如来(円東寺本尊・流山市) |
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釈迦如来 |
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釈迦如来(唐招提寺・奈良県) |
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釈迦如来(長流寺・流山市) |
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薬師如来 |
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薬師如来(聖林寺・奈良県) |
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薬師如来 |
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阿弥陀如来
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阿弥陀如来(平等院鳳凰堂・京都)
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阿弥陀如来(西栄寺本尊・流山市)
桐材でつくられている。像内の墨書銘から、
天正十二年(一五八四)以前に造られたも
のと推定され、ゆったりした体つきや衣紋
の流れに室町時代末の傾向がうかがえる。
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3.菩薩
弥勒菩薩 : 弥勒菩薩は釈迦の弟子として現在、須弥山上空の兜率天にあって修行し、釈迦入滅後、56億
7000万年後に再び現世に出現して如来となって衆生を済度することを約束された未来仏である。
聖観音菩薩 : 常に大慈大悲をもって十方の国に身を現わし、世の人々がその名を称える音声を観じて皆に解脱
の喜びを与える。
如意輪観音菩薩 : 如意宝珠をもって衆生に財宝を与え法輪を転じて衆生の迷いを破る。
十一面観音菩薩 : 三十三に姿を変えて衆生のあらゆる願いに応えてくれる。
十一面の配置は、正面三面が慈悲、向かって左側面三面が忿怒、向かって右側面三面が牙をむき、
背後一面は大笑、頂上は仏果を示す阿弥陀仏面となっている。
千手観音菩薩 : 頂上に十一面観音を頂くほか,千の手を持ちそれぞれの手に眼を持って衆生を済度する。
唐招提寺の千手観音は、実際に千の手を持つが、普通は中央の二手の他四十の手をつくり多くの
持物を持っている。
勢至菩薩 : 知恵第一の菩薩とされ、その知恵の光で一切を照らし、衆生に無上の力を得させ、菩提の心を起
こさせる働きをさせる。阿弥陀三尊の脇侍となる。(阿弥陀如来の向かって左が勢至菩薩、右が
聖観音菩薩)
文殊菩薩 : 知恵をつかさどる菩薩である。普賢菩薩とともに釈迦如来の脇侍となる。獅子に騎乗しているの
が一般的である。
普賢菩薩 : 普賢とは普遍の法門という意味で、仏の理性を示す菩提であり、堅固な菩提心を示している。
文殊菩薩と並んで釈迦如来の脇侍となる。像容の特徴は、六牙白象に騎乗し五仏宝冠をいただい
ている。
日光・月光菩薩 : 両菩薩は、薬師如来の脇侍である。
日光菩薩は、光明のあまねく際限のない徳をつかさどり、月光菩薩は月のような清涼の法楽を
もって衆生に生死の煩悩を離れさせる働きをする。恵
虚空蔵菩薩 : 虚空蔵とは、その広大無辺の功徳が虚空(大空)のように大きいという意味である。
この菩薩は知恵の仏として慈悲の地蔵菩薩と並んで庶民に篤くしんこうされた。
馬頭観音 : 頭に馬の頭を載せた観音で、迷いや煩悩をむさぼり食べるがごとくなので馬にたとえられる。
この観音に祈ると自然災害を防ぎ、国内が平和になり無病息災をかなえてくれ、庶民の信仰では
家畜、特に馬の安全のために祈られた。流山市にある馬頭観音は、馬の頭や文字のものが多い。
地蔵菩薩 :地蔵菩薩は、弥勒菩薩が次の如来となって現われるまでの間、この世にあって多くの人々の苦し
みや悩みを救う菩薩である。人の死後、行く六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の苦し
みをわらげ,救いとる菩薩である。寺院の入口付近に六体安置されているのが一般的である。
その他不空羂索観音、准てい観音がある(記述略)
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弥勒菩薩 |
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弥勒菩薩 |
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弥勒菩薩(広隆寿・京都市) |
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聖観音菩薩 |
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聖観音菩薩(法隆寺・奈良県) |
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聖観音菩薩(長流寺・流山市) |
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如意輪観音菩薩 |
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如意輪観音菩薩(観心寺・大阪府) |
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如意輪観音菩薩(光明院・流山市) |
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流山市内寺院の十一面観音菩薩本尊
観音寺(秘仏)・(木)
慈眼院
西善院
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十一面観音菩薩 |
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十一面観音菩薩(聖林寺・奈良県) |
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千手観音菩薩 |
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千手観音菩薩(唐招提寺・奈良県) |
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勢至菩薩 |
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馬頭観音 |
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馬頭観音(光明院・流山市) |
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馬頭観音(長流寺・流山市) |
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頂上に馬の頭がある |
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馬頭観音(流山寺・流山市) |
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馬頭観音(流山寺・流山市) |
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聖観音菩薩(流山寺本尊・流山市) |
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地蔵菩薩 |
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地蔵菩薩(光明院・流山市) |
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六地蔵菩薩(光明院・流山市) |
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4.明王
不動明王 : 大日如来の使いで、仏の命を受けて現実世界で衆生の利益のために働く使命を持っている。
五大明王の中心となる明王でもある。真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の
諸派および修験道で幅広く信仰されている。
忿怒の相をし、悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っている
愛染明王 : 愛欲とか貪染(とんぜん;むさぼり続ける)の心をそのまま清らかな仏さまのお心なのだとする
考え方を現わしている。
愛染明王だけが愛欲は悟りにつながるということを教えてくれる。そのため、良縁成就、結婚成就
夫婦円満などのご利益を持つとされる。
降三世明王(ごうさんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、
金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)、孔雀明王、大元帥明王などがある。(説明書略) |
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不動明王 |
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不動明王(光明院本尊・流山市) |
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波切り不動明王(光明院・流山市) |
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愛染明王 |
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愛染明王 |
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愛染明王(旧長福寺・流山市) |
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5.天
梵天 : 古代インドで世界の創造主、宇宙の根源とされたブラフマンを神格化したもの。仏教に取り入れらて
仏法護持の神となった。釈迦に悟りを広げるよう勧めた。
帝釈天 : 梵天と並び称される仏教を守護する善神の一つ。もとはヒンドゥー教の神で,雷神・武神で
あった。仏教に入って釈迦の成道をたすけ,仏法の守護にあたる神となった。
金剛力士: 金剛力士像は寺院の門などに安置されることが多く、仏法を守る神のことを言います。さまざまな敵
が来たときに、それらから寺院を守る役割があります。
四天王 : 須彌山(しゅみせん)の中腹にある四王天の主で、東方の持国天(じこくてん)、西方の広目天
(こうもくてん)、南方の増長天(ぞうじょうてん)、北方の多聞天(たもんてん)または毘沙門
天(びしゃもんてん)のそれぞれを主宰する王の総称。
八部衆を支配して帝釈天に仕え、仏法と仏法に帰依する人々を守護する。
その他 : 鬼子母神、摩利支天、歓喜天、韋駄天、大黒天、閻魔天、弁財天、吉祥天等
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6.夜叉
毘沙門天の従者として仏法を守護する八部衆の一つに位置付けられた。人に恩恵を与える寛大さと殺害
する凶暴さとを併せ持つ性格から、その信仰には強い祈願と慰撫(いぶ)の儀礼を伴う場合が多い
青面金剛 : 帝釈天の使者の金剛童子。身体は青色で、六臂(ろっぴ)または二臂、四臂、目は赤くて三眼で、怒り
の形相をとる。病魔を退散させる威力があるとする。
庚申信仰が盛んになり、「三尸虫を封じ込める」→「力づくで病魔を駆逐してくれる神様」として、庚申
の主尊となった。 |
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青面金剛 |
青面金剛 |
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青面金剛(浅間神社・流山市) |
青面金剛(光明院・流山市) |
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三尊像 |
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釈迦三尊像(三千院・京都) |
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薬師三尊像(薬師寺・奈良) |
三千院にある藤原時代作の国宝彫刻。阿弥陀如来坐像を中央に、
向かって右脇侍の文殊菩薩は両手に蓮台をささげ、左脇侍の普賢
菩薩坐像は合掌し、ともに蓮台に坐する姿は、来迎の姿をあらわし
ているといわれる。
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薬師如来を中心に、向かって右脇侍に日光菩薩、左脇侍に
月光菩薩を配した像。薬師如来は東方浄瑠璃浄土に住み、衆
生の病苦や無明を救う仏とされ、左手に薬壺(やくこ)か宝珠
を持つことが多い。 国宝
無明(むみょう):仏真理に暗いこと。根源的な無知。人間が
持つ欲望や執着心などの諸煩悩の根本にあ
るもの。 |
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阿弥陀三尊像(中尊寺・岩手県) |
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阿弥陀如来を中尊とし、向かって右脇侍の観音菩薩と左脇侍の
勢至菩薩を配する三尊形式である。 国宝
如来とは悟りを開いた仏の姿で、菩薩とは仏になるために修行す
る人のことをいい、、観音菩薩や勢至菩薩の場合は阿弥陀如来
の分身として、その働きを助ける者という考え。慈悲として働かれ
る時には観音菩薩をつかわし、智慧として働かれる時は勢至菩薩
をつかわされる。 |
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参考文献
・図解・仏像の見わけ方 大法輪閣
・仏像の見わけ方 新潮社
・やさしい仏像教室 全国会計職員協会 |
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「流山市内の寺院と本尊」の印刷は こちら |
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